Mono Works

チラシのすきま

細耳の、細耳による細耳のためのイヤホン

2年前にBOSE QC30を購入して、音楽を聴きながら通勤するスタイルが定着し、最近、もっといろいろなイヤホンで音楽を聴いてみたいと思うようになった。

しかしである。

イヤホンの話題を書くたびに書いてるが、ワタシの耳は小さい。耳たぶ全体が小さく、耳孔も細く、耳の穴の入口付近の凹み(耳介)も浅い。三重苦である。耳たぶが小さいので、いわゆる「Shure掛け」をしても少しケーブルに触れたりしただけで外れてしまう。耳孔が細く、カナルタイプのイヤホンで耳の穴に収まってくれるものが少ない(というか、これまでは合うものがないと思ってた)。耳介が浅いので、インナーイヤータイプのものは凹みに乗せても割と簡単に落ちてしまう。自分で書いていて悲しくなった。

もうね。いちいち説明するのも面倒くさくなってきたので、これからは自分の耳のことを「細耳」という言葉で済ませることに決めた。このブログで「細耳」と言ったら、そういうことだと察してほしい。

オーバーヘッドタイプのヘッドホンを勧められることもあるが、「お外で気軽に使う」気になれないので尻すごみしてしまう。でも、冬場に防寒目的で使うんだったら考えてもいいかなとか考えている。いろいろと面倒くさいおじさんですいません。

ファーストインパクト

最近まで、この細耳に合うイヤホンなど、この世には存在しないとあきらめていた。カスタムIEMを作ることまで考えていた時期に一度耳のサイズを見てもらったことがあり、その時「耳の穴が小さいから厳しい」と言われた経験があったからだ。今振り返ると、きちんと型も採らずに簡易な測定だけで済ませたのがまずかったと思う。

そんな調子で、細耳についてはあきらめムードだったんだけど、ふとしたきっかけで、この細耳にも合うイヤホンがあることを知った。職場のデスクトップPCで音声確認の作業をおこなうことになり、有線のイヤホンが必要になった。職場に有線のイヤホンがなかったので作業用に適当なイヤホンを購入することになったが、それが届くまでの間、同じ職場の知人が貸してくれたのがKlipsch X10 だった。正直、付けてみるまでは「どうせすぐ抜け落ちてしまうんでしょう」と思ってたんだけど、これが気持ちよく細耳にはまってくれた。

メーカーと型番を教えてもらい、ネットで調べてみると、後継機種のX12iが2.5万円くらい、その無線版のX12 Neckbandは3.5万円くらいだった。X12 Neckbandと同じネックバンドタイプでノイズキャンセル機能の付いたQC30を使っていたので購入には至らなかったが、その後もずっと気になっていた。

セカンドインパクト

Klipsch X10との出会いから随分と時間が経ってから、他にも先端の細いイヤホンがあるんじゃないかと調べてみると、先端部分の細いイヤホンがいくつか見つかり、そういったイヤホンに適合するイヤーピースがあることを知った。COMPLYのイヤーチップだとT-100シリーズがそれに該当する。COMPLY対応一覧(PDF)に掲載されているメーカー名と型番を参考にネットで情報を漁り、リケーブル可能でMMCXを採用したものに絞り、最終的にお店で試聴させてもらうおと決めたイヤホンがこちら。

何度か店頭で試聴させてもらった結果、SHUREと WESTONEのイヤホンは装着感が合わずに断念。ETYMOTIC RESEARCH製品は、この細耳にもフィットしてくれた。その中でも ER4SRと ER3SEの2つは、とりわけ低音が響くとか、そういう感じではなかった(これがフラットということ?)ところが、聴いていて心地よかった。で、最終的には、安い方のER3SEを購入。久々に満足感の大きな買い物ができたと思ってる。

ETYMOTIC RESEARCH製品に対する最初の印象

実は、ETYMOTIC RESEARCH製品に対する最初の印象は最悪だった。それは、イヤホンを「ちゃんと」装着してなかったのが原因で、そうすると音がスカスカしてしまい、こんなんでこんな値段するのか!と驚愕した自分が恥ずかしい。

メーカー推奨の装着方法は、耳たぶを上に引っ張り上げながらイヤホンを真横に押し込み、ある程度押し込んだら少し上向きにして、さらに奥まで押し込むというもの。こうすることで、ETYMOTIC RESEARCH本来の音を聴くことができるそうだ。

この装着方法を初めて試した時、細耳にイヤホンが納まってくれたことに感動した。そして、音楽を再生してみると、今まで聴いていたのとは違うものが聴こえてきて、ぼんやりとではあるけれど、ああ、これが沼の入り口なのかとゾワゾワしたのを思い出す。

イヤーピースもいくつか試した

ER3SEを長い時間使うようになって、右耳に違和感を覚えた。これまでのイヤホン人生からすると格段に快適な装着感なんだけど、なーんかこそばゆい感じがする。ただ、純正の3段フランジは耳に馴染むまでに時間がかかると聞いていたので、そのまま2週間ほど使い続けた。その後も右耳の違和感が消えなかったので、同梱されていたMサイズの3段フランジやスポンジタイプのものも試してみたが、Sサイズの3段フランジの装着感を超えることはなかった。

そんなわけで、純正以外のイヤーピースをいくつか試してみることにした。試してみたのは、こちら。

SpinFit CP800 Sサイズは、残念ながら、耳たぶを上に引っ張り上げた状態でも細耳に入ってくれなかった。評価の高いイヤーピースだったので残念。

SpinFit CP240 Sサイズは、レビューで「黒くて笠の大きな部分が先端の白い部分に比べて固め」と書かれていたので、かなり硬質なものを想像していたが、普通にシリコンの柔らかさだった。むしろ先端の白い部分がさらにしなやかで、耳たぶを上に引っ張り上げながらだと、すんなり装着でき、自分の細耳にピタッと納まってくれた。タッチノイズは、純正の3段フランジよりは少しマシか同じくらい。音の聴こえ方は、自分に合っているようで、大変気に入った。

COMPLY T-100 Sサイズは、自分の細耳にすんなり納まってくれた。ER3SEの先端部分が元から細いこともあって、T-100をしっかり押し潰した状態なら、耳たぶを上に引っ張り上げなくても装着できた。結構奥の方まで押し込むことができるので、それが嫌いな人もいるかもしれない。タッチノイズは、純正の3段フランジと変わらない感じ。音の聴こえ方としては、純正の3段フランジやCP240と比べると、イヤホンの先端部分がイヤーピースで覆われていない(解放されている)ので、音が直接鼓膜に当たってる感じがする。

この3つの中でER3SEと自分の細耳に一番合うと思ったのは、SpinFit CP240だった。いろいろ試してみて、イヤホンやイヤーピースによって鼓膜からの距離も変わるし、それこそ耳の形は千差万別なので、聴こえ方も人それぞれだよなあと改めて気付いた。

そして、サードインパクトの予感

COMPLY T-100とSpinFit CP800は、イヤホンを差し込む部分が最初から細く、そのままER3SEに付けることができる。これに対して、SpinFit CP240をER3SEに取り付ける場合、CP240に付属のアタッチメントを使ってイヤホンの差し込み口を小さくする必要がある。

つまり、今回購入した中で一番耳に合っていたCP240は、アタッチメントを付けなければ、普通サイズのイヤホンにも適用できる。そうなると、この細耳にピタッと納まってくれるイヤホンの選択肢が一気に増えるんじゃないかと思い至り、今後の展開にわくわくが止まらない。

(おまけ)ER3SE先端部分のサイズなど

こんな感じで今まで見てきたイヤホンと比べるとかなり細くなってる。先端の少し太い部分で3.5mm、先端から本体よりのさらに細くなった部分が3mm。

SpinFitイヤーピース適合サイズ一覧(公式サイトより)

商品型名 チューブの内径 イヤホン側の適用サイズ
CP240 4 mm 4.5 - 5 mm
CP240w / insert 3 mm 2.5 - 3 mm
CP800 2 mm 3 - 3.5 mm
CP100 3.8 mm 4.5 - 5 mm
CP145 4.5 mm 5 - 6 mm
CP155 5.5 mm 6 - 7 mm
CP500 5.5 mm 6 - 7 mm
CP100Z 4 mm 4.5 - 5 mm
CP350 5 mm 4.5 - 5 mm

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執筆者
"ぽぽろんち" pporoch
pporoch120
Mono Worksの中の人。DQX内では "ぬここ" の中の人もやってます。好きなことをつらつらと書き留めてます。
"DQX@ぬここ(UD487-754)"
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