以前、Hugoの新規記事作成用スクリプトをBoWで実行する記事を書きましたが、その時はBoWからGUIアプリを起動できないと思ってたのですが、特定のアプリなら起動できるそうなので試してみました。
Windows上で動作するXサーバを導入
Win上で稼働するXサーバとしては、XmingやVcXsrvが有名なようですが、今回は「VcXsrv」を導入してみました。下記サイトからダウンロードしたインストーラーを実行するだけでインストール完了です。
VcXsrv Windows X Server download
VcXsrvの起動
VcXsrvインストール後、スタートメニューから「VcXsrv」をクリック。セキュリティの警告が出ますが、アクセスを許可
して、VcXsrvを起動しておきます。
X Windows Systemの設定
BoWにて下記コマンドを実行。X11アプリをインストールすると必要なライブラリがインストールされます。
sudo apt-get install x11-apps
x11インストール後、~/.bashrc
に環境設定export DISPLAY=localhost:0.0
を追加します。
echo "export DISPLAY=localhost:0.0" >> ~/.bashrc
source ~/.bashrc
DISPLAYの設定については、こちらを参考にさせていただきました。
GUIアプリのインストールと日本語表示環境の導入
FireFoxをインストールして、起動してみました。
apt-get install firefox
(インストール終了後)
firefox
無事、Firefoxが起動したのですが、日本語表示部分が?
に置換されていたので、unifontをインストール。
apt-get install unifont
とりあえず日本語を表示することはできました。
あと、Visual Studio Codeもインストールしてみました。Firefoxから、公式サイトに移動して、.deb
ファイルをダウンロード。下記コマンドでインストール。
dpkg -i ~/Download/code_1.7.1-1478180561_amd64.deb
こちらを参考にいろいろ手を尽くしてみたのですが、VSCodeは残念ながら起動に至らず。
日本語入力環境の導入
下記サイトを参考にさせていただきました。
Bash on Ubuntu on Windows とX Windowの組み合わせで日本語表示と日本語入力: tonopぶらり
sudo apt-get install uim-fep uim-anthy
~/.bashrc
に環境設定export XMODIFIERS=@im=uim
を追加します。
echo "export XMODIFIERS=@im=uim" >> ~/.bashrc
source ~/.bashrc
.uim
ファイルを作成
touch ~/.uim
~/.uim
に環境設定を追加して、Bashを再起動。
(define default-im-name 'anthy)
(define-key generic-on-key? '("<Control> " "`"))
(define-key generic-off-key? '("<Control> " "`"))
xtermをインストールして
sudo apt-get install xterm
xterm上で下記コマンドを使用すると、日本語入力可能でした。
uim-fep
ただし、うちの環境では、VSCodeが起動できなかったり、Firefoxなどのアプリで日本語入力できなかったりと、やはり本物のLinux環境には及ばないところもあり、BoW上でのGUIアプリは、ひとまず様子見ですね。
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