会社でSurface Go 2(法人モデル)を導入した。メモリは8GBが最大で、ローカルでChromeやTeamsを使うとすぐに逼迫してしまう。また、起動ドライブに割当可能なストレージ領域も128GB(Wi-Fiモデルの最大)となっている。Azure上のWVD環境利用が目的なので、これでも事足りるが、現状ではTeamsでの音声会議などはローカル発信しなくてはならないので、諸々節約してセットアップすることにした。
Surface Go 2には、Azure Active Directoryへ参加済みのMicrosoft 365 Business Premiumアカウントを紐づけてセットアップしたので、その手順についてメモしておく。
Surface Go 2の初期セットアップ
はじめてMicrosoft 365を利用する場合、管理者から通知された仮パスワードを自分で設定したパスワードに変更する必要がある。Surface Go 2のセットアップ途中でもパスワード変更できるが、事前にSurface Go 2以外のPCやスマホでhttps://login.microsoftonline.comにアクセスし変更しておくと手間がかからない。下記初期セットアップ手順は、すでにパスワードを変更済みの場合のものとなっている。
- 電源ON
- 言語選択(日本語)
- 地域選択(日本)
- キーボードレイアウト(Microsoft IME)
- 2つ目のキーボードレイアウトを追加 -> スキップ
- ネットワーク接続
- 重要なセットアップの実行
- 使用許諾
- 設定する方法 -> 組織用に設定
- Microsoft 365 アカウントでサインイン
- アクティビティ履歴の利用可否
- デバイスのプライバシー設定(個人的にオンライン音声認識と広告識別子はOFFにした)
- 顔認証の登録
Teamsの設定を変更
Teamsは、起動しっぱなしだとメモリを圧迫するので、バックグラウンドで起動させずに、Teamsで音声会議する時だけ起動するように変更した。
- 初期セットアップ直後、Teamsが自動起動するのでサインイン
- Teamsの設定から「自動起動」と「閉じる時にアプリを実行中のまま」をOFFにして、Teamsを終了
BitLocker 回復キーのバックアップ
Surfaceは、デフォルトでセットアップ直後からBitLockerが有効になっているので、まずは回復キーをバックアップしておく。
- Cドライブを右クリック -> BitLockerの管理を選択
- BitLockerが有効になっていることを確認
- 回復キーのバックアップをクリック
- クラウド ドメイン アカウントに保存するを選択
バックアップしたキーの確認方法
- Azureポータル画面右上のアカウントをクリックしてアカウントメニューを展開
- アカウントメニューから
アカウントを表示
をクリックすると、別ウインドウで「プロファイル」画面が開き、そこでBitLocker キーを確認できる
重複するプリインストールOfficeの削除
この後、Microsoft 365 Business Premium版の Officeをインストールするが、インストール後もプリインストールされたOfficeが削除されずに残ってしまう。何度かSurfaceをセットアップしてみて、プリインのOfficeを削除しても問題なかったので、少しでも容量を空けるため、事前に削除してしまうことにした。
- Windowsの設定 -> アプリ -> アプリと機能 から、プリインストールのMicrosoft Office(jaとen)をアンインストール
- ついでに、その他使用しないアプリもアンインストール
Microsoft 365 Business Premium用 Officeのインストール
-
Officeのインストール -> その他のインストールオプション
-
マイアカウントページ左側のメニューから「アプリとデバイス」を選択
-
Officeのインストールをクリックして、インストーラーファイルをダウンロード
-
ダウンロードしたファイルを実行してインストール
Chromeのインストール
ないといろいろ不便なので、Chromeはインストールした。
Surface Go 2を活用するためのアクセサリ
Surface Go 2には、汎用の外部端子がUSB-Cと3.5mmヘッドフォンジャックしかなかったので、外部モニタに出力するためのHDMI出力付きUSBハブを追加で購入した。チョイスしたのは、ケーブルが1mと長かったLENTION 4ポートUSB Type-C ハブ CB-C35-1M。
また、元々持っていたアクセサリで、USB-Cからの充電に対応したACアダプタとUSBケーブルがある。それぞれUSB PD(Power-Delivery)対応の「エレコム USBケーブル U2C-CC5P05NBK」と「RAVPower 充電器 RP-PC105」で、Surfaceに直接挿した場合と今回購入したUSBハブ経由の場合、どちらもSurfaceが「電源モード(接続)」になることを確認できた。
Microsoft Garage Mouse without Bordersの導入
メインPC(有線LANでネットワークに参加)で使っているキーボードとトラックボールをSurface Go 2と共有して使いたかったので、マウス・キーボード共有アプリ「Microsoft Garage Mouse without Borders(英語版のみ)」を導入した。
- Official Microsoft Download Center(https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=35460)のDownloadボタンをクリック
- ダウンロードしたインストーラを実行し、Finishまで完了
- メインPCとSurface Go 2のそれぞれで、インストールしたGarage Mouse without Bordersを起動
- 初期起動時に「リンク先のパソコンでGarage Mouse without Bordersを設定していますか?」と聞かれたら、メインPCで「No」をクリック、メインPCにリンクするPCでは「Yes」をクリック
- メインPCに表示されるセキュリティコードとコンピュータ名を、リンクするPCに入力して「LINK」をクリック、「NEXT」をクリック、「DONE」をクリック
- 設定画面が表示されたら、念のため「Apply」して「Close」
クリップボート共有がうまくいかない場合に確認すること
- Windows 10の設定 -> システム -> クリップボードを開き、「クリップボードの履歴」と「他デバイスとの同期」をOFFにして、Garage Mouse without Borders側でもう一度Apply
- その他クリップボード監視アプリを利用している場合は監視をOFFにして、Garage Mouse without Borders側でもう一度「Apply」
その他の設定
何かのタイミングで、OneDriveの設定ウィザードが走ったので、アカウント設定をおこなった。
現状
これまでの初期設定を終えて、Cドライブの空き容量84.3GB、再起動直後のメモリ使用が32%程度で利用開始となる。
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