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Xperia Ear Duo XEA20 レビュー

唐突ではあるが、Xperia Ear Duo XEA20をお借りした。XEA20は、耳の穴を塞がない構造で「周囲の音」と「イヤホンからの音」が両方聞こえるというコンセプトの商品で、自転車乗りの方などに注目されている。

これを貸してくれた友人は、XEA20と同じコンセプトで有線版のオープンイヤーステレオヘッドセット STH40Dも購入しており、そちらの方が気に入っている。有線版 STH40Dの良いところは、バッテリが無い分軽く、当然バッテリ切れの心配もない。ケーブルにリモコンが付いており、ハンズフリー通話やボリューム調整がボタン操作で確実におこなえる。

裏を返せば、無線版のXEA20は、重い、バッテリの持ちが心配、タッチパッドによる操作が確実性に欠ける、といった有様である。そうして、今、ワタシの手元に XEA20がある。当然の予想として、辛口のレビューになることは必至であり、友人にもそう伝えてある。

というわけで、実際に使ってみて分かったことや感想などを書いていく。

XEA20のセットアップ

XEA20とスマホを連携するには、スマホに専用アプリをインストールする必要がある。いろいろと外部から制御する必要があるし、最初に設定してしまえば、あとは気にならないので、問題なし。

XEA20は、8台の機器までマルチデバイス接続対応と書かれていたので、今回は、Gemini PDAとHuawei P9に「Xperia Ear Duo / Google Play」をインストール、iPhone 8に「‎Xperia Ear Duo / App Store」をインストールして、XEA20とペアリングをおこなった。ただし、接続は、いずれか1台とだけ可能で、接続したい機器を切り替えて使うことになる。残念ながら、同時に複数のSIMを待ち受けることはできなかった。

Google Play で手に入れよう

装着感

XEA20には、イヤーピースが3サイズ(S, M, L)付属しているので、それぞれ試してみた。最終的にMサイズに落ち着いたが、贅沢を言うとSとMの中間があればいいなと感じた。

耳たぶを挟み込むスタイルはかなり気に入っている。これのおかげでイヤーピースがジャストサイズでなくても、全体として装着感は満足できるレベルになっている。完全ワイヤレスでありながら落下の心配が少ないのは、ポイントが高い。

長時間つけていると、2時間を超えたあたりから耳が痛くなってきた。初日は充電ケースを一緒に持ち出さなかったので、バッテリ切れの後も耳に付けたままで過ごし、合計7時間ほど付けっぱなしだったが、正直辛かった。使っていくうちに慣れてくるのだろうか、しばらく使ってみて様子を見たいと思う。

バッテリ持ち検証

検証方法

XEA20とGemini PDAを連携し、Xperia Ear Duo アプリからオーディオ設定を以下のように設定し、その他設定はデフォルトのままとした。

  • アダプティブボリュームコントロール:ON(初期設定はOFF)
  • Clear Phase:ON
  • ダイナミックノーマライザー:ON(初期設定はOFF)
  • 音質モード:「再生時間優先」と「音質優先」それぞれで検証

上記設定にて、Gemini PDAで音楽を連続再生、XEA20をずっと耳に装着した状態で音楽を聴き続けた。

アダプティブボリュームコントロールは、周囲の環境に合わせて、自動的に音量調節する機能なので、けっこうバッテリを消費しそうな気もするが、商品コンセプト的にONにしてないと魅力半減な気がするので、あえてONにして検証した。

検証結果(音質優先)

事前に聞いていた噂では、「音質優先」で3時間くらいということだったので、ほぼ予定どおり。

時間 残バッテリ 経過時間 状態
09:18 L:100% / R:100% START
10:55 L: 90% / R: 50% 1時間37分( 97分)
11:49 L: 70% / R: 10% 2時間31分(151分) 警告メッセージ
12:09 L:—- / R:—- 2時間51分(171分) 電源オフ

右側でいろいろと制御しているからなのか、右側のバッテリがぐんぐん減っていき、右側がバッテリ切れになると、左側も使えなくなるようだ。左側のバッテリが目一杯使われる日は来るのであろうか…

検証結果(再生時間優先)

公称だと4時間ということだったので、ちと短いけど、こんなもんか。

時間 残バッテリ 経過時間 状態
10:15 L:100% / R:100% START
11:48 L: 80% / R: 60% 1時間33分( 93分)
12:38 L: 70% / R: 40% 2時間23分(143分)
13:32 L: 60% / R: 20% 3時間17分(197分) 警告メッセージ
13:58 L:—- / R:—- 3時間43分(223分) 電源オフ

急速充電

XEA20には、7分間で1時間再生の急速充電機能があるので、こちらも確認してみた。試しに、バッテリ切れから、3分間だけ充電ケースに入れてみると、L: 80% / R: 50%、まで回復した。以降、音楽再生で31分間もったので、公称より少し良い感じ。

時間 残バッテリ 経過時間 状態
20:36 L: 80% / R: 50% START
20:52 L: 70% / R: 20% 0時間16分 警告メッセージ
21:07 L:—- / R:—- 0時間31分 電源オフ

操作感

XEA20の側面が感圧式タッチパッドになっていて、ここをタッチすることで音楽の再生/一時停止、ボリューム調整などが可能となっているが、なかなか思うように操作ができない。音量調整しようとして、音楽をストップさせてしまったりとか、けっこう操作に気を使わないといけない。立ち止まって意識してタッチするなら使えるレベルで、自転車に乗りながらのタッチ操作は、おすすめできない。

また、XEA20は、耳に装着した状態で頭を上下左右に振って操作するヘッドジェスチャー機能がある。この機能をONにしておくと、電話着信時にうなずく(頭を上下に振る)と着信応答、頭を左右に振ると着信拒否することができる。実際にやってみると、2回ほど上下に頭を振ると着信応答できた。1回のうなずきで成功することは少なかったが、練習しておけばなんとなくコツは掴める。これなら、自転車に乗りながらでも使えると思う。

使用2日目の感想

とりあえず2日使ってみて、完全ワイヤレスなんだけど落とす心配はしなくてよさそうなところは、とても気に入っている。メインの使用が通勤時間であれば、連続再生時間の短さも、長時間付けていると耳が痛くなるのも気にならないかもしれない。

一番の特徴である「周囲の音」と「イヤホンからの音」が両方聞こえるというコンセプトについては、シチュエーションによって感想が異なる。例えば、歩いて移動している時に音楽を聴きながらでも周囲の音が聞こえるというのは、自然な感じで良かった。逆に誰かと会話することになると、イヤホンの音量をかなり下げないと相手の話が聞き取りづらかった。また、周囲で強い風が吹いている状況では、風切音を消してくれて、普通に音楽が聴けていたのは感心した。

いずれにしても、当初想定ほどヒドい代物ではなかったので、もうしばらく使ってみようと思う。

その他の完全ワイヤレスイヤホンとの比較

他の機器のバッテリ持ちや防水とか気になったので、いくつかピックアップして調べてみた。

調べてみて分ったのだが、XEA20は防水レベルがIPX2なので、だらだら汗だとOUTかもしれない。ランニング中に装着しようと考えていたが、けっこう汗かきなのでやめておくことにした。

商品名 片方重量 音楽再生 急速充電 BT 防水
SONY XEA20 10.6g 4時間 7分で1時間 4.2 IPX2
Apple AirPods 4g 5時間 15分で3時間 ? ?
JVC HA-XC70BT 5.5g 3時間 ? 4.2 ?
BOSE SSF 9g 5時間 15分で45分間 ? IPX4
SONY WF-SP700N 7.6g 3時間 ? 4.1 IPX4
NUARL NT01 5g 5時間 15分で1時間 5.0 IPX4
オーテク ATH-CKR7TW 9g 6時間 ? 5.0 ?
オーテク ATH-SPORT7TW 6.4g 3.5時間 10分で45分間 5.0 IPX5

おしまい

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執筆者
"ぽぽろんち" @pporoch
pporoch120
Mono Worksの中の人。好きなことをつらつらと書き留めてます。
ギターを始めてから 練習動画をYouTubeにアップしてます。ご笑納ください。
"DQX@ぬここ(UD487-754)、コツメ(NO078-818)"
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